砂浴合宿では「ソフト断食」も合わせて行います。
~ソフト断食~
野生動物は、
いつ獲物を獲得できるか分からないので飢えと隣り合わせです。
ヒトも同様に、飢えとの闘いの歴史の中で
余分な栄養を蓄える能力を備えたからだになってきました。
ところが今の飽食時代にあっては
日常的に過剰な栄養を取りすぎるため
胃や腸の消化器系や肝臓、腎臓に負担がかかり
長い間にはそれがガンやアレルギー、生活習慣病の
原因になっているというのです。
今の時代こそ「食べること」より「食べない」こと
「入れる」ことより「出す」ことの効用を考える必要があります。
~ソフト断食で宿便を排泄~
毎日便通があるのにお腹がすっきりしない
すっきりした排便感がない人は
いわゆる宿便をかかえていると思われますが
食べ過ぎ時代の今、ほとんどの人に宿便があるといわれます。
腸の中に宿便をため込むと
発酵や腐敗した宿便から出る毒素が
血液に吸収されて体内をめぐり
肝臓などの内臓や脳にまで影響を及ぼし
様々な病気の原因になることが分かってきています。
宿便を排泄するのに効果的な方法は断食をすることです。
断食をすると、栄養の供給を断たれたからだが
余分なタンパク質や脂肪を燃焼させ
体内の老廃物を排泄していきます。
宿便が排泄され、腸がきれいになってくると
腸内細菌が活性化され免疫力が高まってくるのです。
さらに内臓が休息でき、消化、吸収、排泄に費やすエネルギーを
病気を治すためのエネルギーに集約することができます。
断食というと、宗教的な修行やなにも食べずに水だけで
何日も過ごすことをイメージする人がいるかもしれません。
しかし、このような本断食を素人が独断で行うのは
ストレスがかかり危険を伴いますから
経験豊かな指導者のもとで行う必要があります。
ここでは、食べる量を減らして短期間で実行するソフト断食を紹介します。
期間は3日を目安に行いますが
場合によっては一週間のソフト断食をすることもあります。
~半日断食~
もっとも気軽にできるのが、朝食を取らずに
午前中は水分だけでなにも食べない半日断食です。
朝はしっかり食べないといけないという固定観念から
無理に食べている人も少なくありません。
一日のなかで午前中は排泄の時間帯になっていますから
出すものを出してから入れてあげると食事もおいしく頂けるのです。
常に食べ過ぎ、飲み過ぎの人には
明日から実行できるミニ断食法です。
ただし、お昼や夕食を食べ過ぎたのでは効果がないばかりか
逆に内臓に負担をかけますから要注意です。
初期の関節リウマチなどは
午前中はニンジンジュースと水分だけですごし
昼と夕食は穀物菜食にします。
週末の一日断食を併用しながら、これに手当て法を実行すれば
すみやかに治ってしまうことが多いのです。
~ソフト断食の方法~
(1)コーボン断食
リンゴー個、ミカンー個を食べやすい大きさに切って
コーボンという酵母菌飲料を20~30ccかける。
これを一食分として、一日3回食べる。
(2)ニンジンジュース断食
1.ニンジン中一本を乱切りにして、水半カップを 一緒にミキサーにかける。
2.柑橘類を絞ってかきまぜる。
3.リンゴ半分と塩ひとつまみ入れて、もう一度ミキサーにかける。
これを一食分として、一日3回食べる。
※注意すること
1.断食中は水分と塩分(1日10グラム)の補給を忘れないこと
2.断食終了後の回復食(三日間断食後)は、一日目お粥、二日目から普通食(穀物菜食)に戻すこと。
橋本俊彦・雅子共著「緑のセルフ・ケア」から抜粋